研修コンテンツ開発の落とし穴(と、あるべき講師の教え方)

研修のコースウェア、テキストは重要です。それはわかります。
だけど辞典のように完璧に作ろうとすると、結局受講者のためにはならないよね。


最終的に信頼できるのは一次情報でしょう。規格、原典、バイブル。それを読めるようにサポートするのが研修コンテンツの目的じゃないだろうか。

「弊社のコンテンツだけで完結してます」というのをやりすぎると、独力で調査し課題解決できる人が育たないんじゃないかな。

講師には発想能力とファシリテーション能力が要求されますが、これからの技術研修は、「答えじゃなくて、やり方を答えます」というところにいかないといけない気がする。


だって、開発現場では正誤、グレー含めていろんな情報が飛び交いますよ。結局現場の人は、動かして確かめてますよね。

私は受講者からの質問には、その場で「検証コードを考えて」答えるように努力してます。
「仮説検証のやり方を見せる」のが大事だと思うから。
また、APIの調査の時間を設けて、どんな技術用語にもその場で「調べて」答えるように努力してます。
「調べ方を見せる」のが大事だと思うから。


答えをいきなり言うのは、講師のプライドは満たせるかもしれないが、受講者のためにはならない。
だからといっていつまでもヒントばかり言ってるのは単なる意地の悪い奴だと思うよ。


まだまだ未熟だと思うところは山ほどありますが、今はそんなところを心掛けています。