自然さ、美しさ


自然な演奏は聴いていて心地よい。

突然ひきつった音が出たり、やたらとテンポがゆれるのは不自然で、聴いていて不愉快になる。

自然な演奏は、人が楽に呼吸し、楽に歩く様子に近い。


美しい演奏は、感動を与える。

どんなに正確な演奏でも、ありきたりな展開の演奏であれば感動はない。

美しさは、追求・探求から生まれる。


美しさを追求すると、不自然になっていく、という意見はある意味真実かもしれない。

不自然と自然の間のバランスが、その人の音楽を作るんじゃないだろうか。